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カリブーの季節移動を追いかけて

2014年8月20日(水) ~ 9月10日(水) 

フォトライター&世界をまたにかける冒険家の小貝氏、カナダ北西部ユーコン準州、北緯66度以北の北極圏。この地域に生息するカリブーの群れや様々な野生動物やオーロラを追いかける冒険。弊社で販売しております 「GPSeTrex30英語版」 が同行いたしました!


「単独での冒険、やはり稼働時間が長いGPSは重宝しますよ。」(小貝様)

◎11月22日には天王洲で「ユーコン川旅」の報告会を開催予定です。
来年4月には写真展も予定されております。今回は報告が主の企画です。

報告会へのご参加希望、詳しくはこちらをクリック
http://www.gaiko.com/2014report.html


GARMIN eTrex30英語版」はこちら


ユーコン川旅のレポート

カナダ北西部ユーコン準州。北緯66度以北の北極圏にはツンドラの台地が広がり、無数の川がその間をうねりながら流れています。毎年訪れるのが年中行事になっているユーコンへ、今年はカヤックの旅に行ってきました。

この地域に住んでいるカリブーは、夏を北極海沿岸地帯で過ごし、厳しい冬は南下して越冬、その数は150,000~180,000といわれ数十頭から数百頭の群れを作り年に一千キロ以上の旅を続けています。南下するためにはいくつもの川を泳いで渡らなければなりませんが、その瞬間を自分の目で見届けることが旅の目的です。

今回は折り畳み式カヤックに食料やキャンプ道具を積んで、約400kmを下ります。アプローチは準州都ホワイトホースから陸路で約1000km北上しイーグル川をスタート、ベル川~ポーキュパイン川と下り、ユーコン準州最北の集落オールドクロウを目指します。
 一日のスケジュールは10時頃スタート、17時頃までノンストップで漕ぎ続けます。食糧は24日分の食料を2つの防水パックに分け、紛失時のリスクを最小限に止めました。水は川の水を濾過して使います。

ユーコン準州ではユーコン川が有名ですが、ユーコン川にはキャンプに適したポイントや浅瀬など情報が分かりやすく明記された「川地図」があります。しかし今回のコースは情報が全くありません。

そこで活躍してくれたのがハンディGPSとユーコンのTOPOマップです。拡大表示すると蛇行する川の様子や流れ込み、さらに浅瀬の情報などが確認できます。一日の予定を立て、その日のキャンプ地を決めるときなど心強い存在になりました。
 25時間のスタミナを重視してガーミン eTrek 30 を使いましたが、給電をソーラーパワーに頼る旅では良いチョイスになりました。バッテリーは「エネループ プロ」を使ったので、さらに効果的でした。

夜には連日オーロラが現れます。北極圏で見るオーロラは格別で、今まで見たどのオーロラよりも激しくダイナミックで優雅に夜空に輝きました。
 この地域にはカリブー以外にも、たくさんの野生動物が生息しています。ムース(ヘラジカ)が川辺で草を食べ、オオカミのファミリーが河原をのんびり散歩し、頭上をハクトウワシが飛び交います。もちろんグリズリーやブラックベアーも住んでいますが、今回は幸運にも出会うことはありませんでした。残念ながらカリブーの集団が川を泳いで渡る感動の瞬間に出会うことはできませんでしたが、それは次回へ持ち越しです。


 

 

旅のデータ
 
(大きな画像はリンクをもうけております)

 

全長4.6mのカヤックにキャンプ道具や食料、撮影機材などを詰め込んで約400kmの川旅です。

 

 

頭上で爆発する北極圏のオーロラ。この感動は言葉では表現できないし、カメラでも伝えることはできない。
https://www.ida-japan.co.jp/img/caribou-ida03.jpg

 

 

一度出発すると無人の荒野。カメラのバッテリー用に100Wのバッテリーパックとソーラーパネルで電源を確保。2つのソーラーパネルを状況で使い分けた。

 

 

漕ぎ出したときは真夏だったが、瞬く間に季節は秋になった。黄葉の中、一匹のカリブーに出会った。
https://www.ida-japan.co.jp/img/caribou-ida05.jpg

 

 

オールドクロウに到着した夜。満月の明るさに負けないオーロラが炸裂した。
https://www.ida-japan.co.jp/img/caribou-ida06.jpg

 

 

イーグル川-ベル川-ポーキュパイン川の移動軌跡。キャンプ地を決めたり、流れ込みや浅瀬などコース選択でハンディGPSの電子地図は大いに役立った。

 

 

純粋に下るためにカヤックを漕いだのは377kmで高低差は92mほど。思っていたより流れが遅かったのは、この数字を見ると納得できる。

 








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